エンジニア用履歴書のテンプレートと書き方

エンジニアとして転職活動をする際、「履歴書・職務経歴書の作成」は避けて通れないプロセスですよね。
でも、こんな悩みを抱えていませんか?
✅ 「履歴書って普通のテンプレートでいいの?エンジニアならではの工夫は?」
✅ 「プロジェクト実績ってどう書けばいい?技術スタックはどう表現する?」
✅ 「自分の強みをどうアピールすれば、企業の目に留まるの?」
私自身、フリーランスになる前に転職活動をしていたとき、「職務経歴書に何を書けばいいのか?」と悩み、
何度も書き直した経験があります。
でも、エンジニアの履歴書・職務経歴書には「成功しやすい書き方のコツ」があります!
この記事では、エンジニア向けの履歴書テンプレート・職務経歴書の具体例・プロジェクト実績の書き方を詳しく解説していきます。
「履歴書を作るのが面倒…」と後回しにしていた方も、これを読めばサクッと作成できるはず!💪✨
1. エンジニアの履歴書と職務経歴書の違い
まず、エンジニアが転職時に提出する「履歴書」と「職務経歴書」の違いを押さえておきましょう。
書類 | 役割 | 記載内容 |
---|---|---|
履歴書 | 個人情報・基本的な経歴を伝える | 氏名・住所・学歴・職歴・資格・志望動機 |
職務経歴書 | 具体的なスキルや実績を伝える | 業務経験・プロジェクト実績・使用技術・成果 |
✅ 履歴書は「シンプルに基本情報を書く」
✅ 職務経歴書は「スキル・実績を具体的にアピールする」
エンジニアの場合、履歴書よりも「職務経歴書の中身」が重視されます。
そのため、「どんなプロジェクトに関わり、どんな技術を使って、どんな成果を出したのか?」をしっかり書くことが大事です。
2. エンジニア向け履歴書のテンプレート
履歴書は、一般的なフォーマットを使っても問題ありませんが、
エンジニア向けにカスタマイズすると、より分かりやすくなります。
2.1 履歴書の基本フォーマット
【履歴書】
氏名:佐藤 花
生年月日:1991年〇月〇日
住所:〇〇県〇〇市
電話番号:090-XXXX-XXXX
メールアドレス:hana.sato@example.com(これはサンプルです)
GitHub:github.com/hana-sato(これはサンプルです)
ポートフォリオサイト:hana-portfolio.com(これはサンプルです)
【学歴】 2010年4月 〇〇大学 工学部 情報工学科 入学
2014年3月 〇〇大学 工学部 情報工学科 卒業
【職歴】 2014年4月 〇〇株式会社 入社
- フロントエンド開発(HTML, CSS, JavaScript)を担当
- 新規Webサービスの立ち上げに関与(React.jsを使用)
2019年5月 〇〇株式会社 転職
- フルスタックエンジニアとしてAPI開発(Node.js, Express)
- AWS環境でのクラウドアーキテクチャ設計
2022年10月 フリーランスとして独立
- スタートアップ向けWebアプリ開発(Next.js, Firebase)
- 技術顧問・コードレビュー業務
【資格・スキル】
- AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト
- 基本情報技術者試験(FE)
- JavaScript, TypeScript, React.js, Vue.js, Node.js
- Git, Docker, CI/CD(GitHub Actions)
【志望動機】
〇〇業界の成長に伴い、最新技術を活用してプロダクト開発に貢献したいと考えています。
特に、貴社の〇〇事業におけるフロントエンド技術の最適化に興味があります。
私のReact.jsの経験とパフォーマンス最適化の知識を活かし、ユーザー体験の向上に貢献できればと思っています。
💡 ポイント
✅ GitHubやポートフォリオのリンクを入れる(実績を見せられる!)
✅ 資格・スキルをリスト形式で記載(採用担当者が見やすい)
✅ 志望動機は「技術+企業の事業への興味」を伝える
3. 職務経歴書の具体例 – プロジェクト実績の書き方
履歴書よりも「職務経歴書の中身」が、エンジニア採用では最も重視されます!
職務経歴書では、「どんなプロジェクトで、どんな技術を使い、どんな成果を出したか?」を明確に伝えましょう。
3.1 職務経歴書の基本フォーマット
【職務経歴書】
氏名:佐藤 花
【職務経歴】 ■ 2019年5月 ~ 2022年9月 〇〇株式会社 【プロジェクト】ECサイト開発
【担当業務】フロントエンド・バックエンド開発
【使用技術】React.js, TypeScript, Node.js, AWS, DynamoDB
【実績】
- フロントエンドのSPA化を実施し、ページロード時間を30%短縮
- APIのキャッシュ最適化により、データ取得のレスポンスタイムを40%改善
- チームリーダーとして、開発プロセスの改善を推進(CI/CD導入)
■ 2022年10月 ~ 現在 フリーランス
【プロジェクト】スタートアップ向けSaaS開発
【担当業務】フルスタックエンジニア
【使用技術】Next.js, Firebase, Tailwind CSS, Docker
【実績】
- 1人でプロトタイプを開発し、3か月でMVPリリース
- FirebaseのFirestore設計を最適化し、データ読み込み速度を約2倍に改善
- コードレビュー文化を導入し、バグ発生率を30%削減
【スキル・資格】
- React.js / Vue.js / Next.js / TypeScript
- AWS (Lambda, S3, CloudFront) / Firebase
- CI/CD (GitHub Actions, CircleCI)
- UX改善・アクセシビリティ対応の経験あり
💡 ポイント
✅ プロジェクトごとに「使用技術」「実績」を整理する
✅ 数字(%・秒・件数)を入れて成果を具体化する
✅ 担当業務・スキルセットが分かるように書く
4. ここまでのまとめ
ここまで、エンジニア向けの履歴書テンプレート・職務経歴書の書き方を解説しました!
✅ 履歴書はシンプルに書き、GitHub・ポートフォリオを活用する!
✅ 職務経歴書は、プロジェクト実績を具体的に整理する!
✅ 数字を使って成果を明確に伝える!
後半では、「エンジニアの履歴書をより魅力的にする工夫」「よくあるNG例と改善ポイント」を解説していきます!
5. エンジニア用履歴書をより魅力的にする工夫
前半では、エンジニア向け履歴書の基本テンプレートや職務経歴書の書き方を紹介しました。
でも、「もうちょっと差別化したい!」「採用担当者の目に留まる書き方を知りたい!」と思う方も多いはず。
そこで後半では、履歴書・職務経歴書をブラッシュアップするコツや、よくあるNG例と改善ポイントを解説します!
ちょっとした工夫で、書類選考の通過率がグッと上がるので、ぜひ試してみてください!
5.1 履歴書・職務経歴書を「目に留まる書類」にする工夫
① 履歴書の「スキル一覧」を工夫する
履歴書のスキル一覧、ただ羅列するだけになっていませんか?
「React.js, Vue.js, AWS, Docker, Git, CI/CD…」と書くだけでは、どれくらいの経験があるのか伝わりにくいんですよね。
💡 改善ポイント:スキルの習熟度を明記する!
✅ 経験年数を入れる
React.js(3年)
TypeScript(2年)
AWS (Lambda, S3, CloudFront)(2年)
✅ 得意なスキルを目立たせる
【得意スキル】
- フロントエンド:React.js, Next.js, TypeScript
- バックエンド:Node.js, Express, Firebase
- インフラ:AWS (Lambda, S3, CloudFront), Docker
✅ スキルレベルを可視化する(例:★マークで表現)
- JavaScript ★★★★★(5年以上の経験、フレームワーク実装も可)
- React.js ★★★★★(複数の商用プロジェクトで開発経験あり)
- AWS ★★★☆☆(基本的なインフラ設計・運用経験あり)
👉 こうすることで、「どのスキルが得意で、どれが初心者レベルなのか?」が採用担当者に伝わりやすくなります!
② 職務経歴書のプロジェクト実績を「成果ベース」で書く
職務経歴書で、
「ECサイトの開発を担当しました」
「Webアプリのバックエンドを構築しました」
…と、ただ「何をしたか?」を書くだけでは弱いんです。
企業が知りたいのは、「その業務を通じて、どんな価値を生み出したのか?」ということ。
💡 改善ポイント:「成果・インパクト」を強調する!
✅ Before & After で成果を見せる
【改善前】
ECサイトの開発を担当
【改善後】
ECサイトのパフォーマンス最適化を行い、ページロード時間を2.5秒→1.2秒に短縮(ユーザー離脱率を20%削減)
フロントエンドのSPA化を実施し、ユーザー操作の快適性を向上
✅ 数値を入れる
AWSのLambdaとS3を活用し、インフラコストを約30%削減
バックエンドAPIのレスポンスタイムを300ms → 120ms に改善
Reactのコード最適化により、ページのレンダリング速度を1.5倍向上
👉 こうすることで、「このエンジニアを採用したら、どんな価値を生み出してくれるのか?」が明確になります!
③ GitHubやポートフォリオを活用する
エンジニアの場合、履歴書・職務経歴書だけではなく、実際のコードを見せることで説得力が増します。
最近は「GitHubを見せてください」と言われる企業も多いので、積極的に活用しましょう!
✅ GitHubの活用例
- リポジトリに「README.md」をしっかり書く(「何を作ったのか?」が分かるようにする)
- コードの質をアピールできるリポジトリを用意する(クリーンな設計・テストコードもあると◎)
- OSS活動をしているなら、それも記載する
✅ ポートフォリオサイトを作る
- Webエンジニアなら、自作のポートフォリオを作ってアピール(React, Next.js などで開発)
- これまでのプロジェクトや実績をまとめた「技術ブログ」も有効!
5.2 エンジニアの履歴書で「やってはいけないNG例」
NG①:スキルのレベルを誤魔化す
例えば、
「Python, Go, Ruby, Java, C++, Swift, Kotlin できます!」
と書いたのに、実際には「Hello Worldレベルしか知らない…」というのはNG。
💡 改善策:「実務経験あり / 学習中」を分けて書く
【実務で使用】JavaScript, TypeScript, React.js, Node.js
【学習中】Go, Python, GraphQL
NG②:プロジェクトの説明が抽象的すぎる
例えば、
「ECサイトのバックエンド開発を担当しました」
…だけでは、何をしたのか分からない!
💡 改善策:「担当業務・技術・成果」のセットで書く
【担当業務】
React.js を使用したフロントエンドのSPA開発
AWS Lambda, DynamoDB を活用したサーバレスアーキテクチャの構築
【成果】
APIレスポンスタイムを 200ms → 80ms に改善(パフォーマンス向上)
UX改善施策を実施し、コンバージョン率を 15%向上
6. まとめ – 履歴書・職務経歴書は「ストーリー」を持たせる
ここまで、エンジニア向け履歴書のブラッシュアップ方法・NG例と改善策を紹介しました!
✅ スキル一覧は「習熟度」を明記する!(経験年数・得意スキルを可視化)
✅ 職務経歴書は「成果ベース」で書く!(数値を入れて説得力を増す)
✅ GitHub・ポートフォリオを活用して、実績を「見える化」する!
「履歴書・職務経歴書」は、ただのフォーマットではなく、「あなたのキャリアを伝えるストーリー」です。
適切に書けば、転職成功率もアップするので、ぜひ工夫してみてください!
📌 最後に一言!
「履歴書・職務経歴書は、一発で完璧にしなくてもOK!」
何度も修正しながら、「より分かりやすく、自分の強みを伝えられるか?」 を考えて作ってみましょう💪✨